腰痛を未然に防ぐために。

高齢者が介護を受ける場合、ほとんどの人は介護士に体を任せきりになるので、体重の軽い方でも介護士の腰に大きな負担をかけてしまいます。
そのため、介護士は腰を痛めやすく、働きながら腰痛治療をしている人も多いようです。

また、腰痛予防にコルセットやゴムベルトなどを着用している人も少なくなくありません。
コルセットやベルトはかなり効果があり、重量挙げの選手がベルトを腰に巻いているのも、そのためだといわれています。
腰や骨盤をベルトで固定すると、上体にかかる負荷を軽減できるので、1日に何人もの高齢者の介助をする介護士には重要なアイテムなのです。

しかし、コルセットやベルトの長時間の着用は、逆に腹筋や腰周りの筋力の低下にもつながりかねません。
コルセットやゴムベルトは腰をある程度締めつけるので、着用するのは仕事の時だけにして、普段は外しておいた方が良いでしょう。

それから、腰痛防止には筋肉をほぐす体操も有効なので、介護施設で実施しているところも多いようです。
ラジオ体操などは理にかなったストレッチなので、朝だけでなく昼休みなどにも取り入れると、より効果的かもしれません。
ストレッチは関節、筋肉、筋膜を引き伸ばすことにより、緊張している筋肉や筋膜を緩ませる効果があります。
ストレッチは職場だけでなく自宅でも簡単に出来るので、筋肉が柔らくなっているお風呂上がりに軽く行うことをおすすめします。